自己分析のやり方を丁寧に解説!簡単な9つの方法と志望動機への活かし方

このページでは「自己分析のやり方」や、その人にあった「自己分析の方法」を、どこよりもわかりやすく、丁寧に、就活初心者の方でもすぐにできるように解説します。
自己分析のやり方は複数あるので自分に合う方法を選びましょう。

毎年多くの就活生から
- 「自分のやりたいことがわからない」
- 「自分に合う会社がわからない」
- 「将来に漠然とした不安がある」
という相談をうけますがあなたは同じ悩みをもったことはありませんか?
就活や将来への不安は多くの学生が抱くもので、多くは自分自身が大切にする価値観や考えを理解できておらず、進む道が定まっていないことが要因です。
このサイトでは、就活生なら誰もが悩む企業選びや、将来について自己分析を通じて解決の糸口を伝えていきたいと思います。もし、理想の企業の内定をとりたい、将来の不安をなくして楽しい将来を手に入れたいなら、ここでお伝えする自己分析のやり方を実践してください。
自己分析とは
自己分析とは、自分自身を深く理解するためのプロセスです。特に就活においての自己分析とは、過去の経験から自分の性格や価値観、長所、短所を分析し、自分自身について理解を深め自分の将来を考える重要なステップです。
自己分析をしっかり行うと、自分がどういった将来を描きたいのか、具体的には、どんな仕事につくとやりがいを感じるのか、どんな社風の会社に入社すると自分らしく過ごせて居心地が良いのか、といった自分自身の将来の理想像を明確にすることができます。
就活生なら誰もが、
- 「理想の会社から内定をもらいたい」
- 「自分で納得のできる会社に就職を決めたい」
- 「親や友人に堂々と話せる良い企業に就職したい」
- 「早く就活を終わらせて大学生活を楽しみたい」
と考えるのは当たり前です。しかし、自己分析を怠けると「自分の本当の理想=目指す姿」がわからないまま就活を進めることになるため、どの会社のインターンや選考を受けたらいいのかわかりませんし、どんな仕事や職場を選んだらいいのかわからず、漠然とした将来の不安を感じるのも事実です。就活を成功させたいなら、自己分析をしっかり行い、自分の理想を明確にして、良い会社から内定をもらえることを目指しましょう。
自己分析をしないと理想の会社から内定がとれないですね。

自分はどうしたいのか?どこに進むのか?最短ルートは?がわからないからね。就活の成功=完璧な自己分析と言っても過言ではないよ。

自己分析の目的
自己分析の目的は大きく2つあります。
1.就活(企業、業界、職種、社風選び)の軸をつくる
就職活動のスタートは「企業」や「業界」選びの軸をつくるところから始まります。就活の軸がないと業界研究やインターン・選考に進むことができませんのでまずは軸をつくることに専念しましょう。
就活の軸ができると、自分はどんな将来を描きたいか?そのためにどの業界を選んだらよいか?どんな企業を選ぶとよいか?という問いに回答でき、就職活動の方向性を定めることができます。
2.「自分」をESや面接で伝えられるようにる
就活のESや面接は自分をアピールし、企業から評価・選ばれるきっかけをつくるチャンスです。短時間でアピールするためには、自分の性格や強みを的確に伝えることが必要不可欠です。
自己分析を行うと、文章や言葉で自分自身を他者に伝えることができるので、企業の人事に、自分をアピールすることができるようになります。
また、就活では「強みや弱みを教えて下さい」「自分を一言で表すと」「友人からどんな人と言われますか」と様々な角度から、あなた自身を企業人事に伝える必要があります。そのため自己分析を通して自分を理解することが大切です。
自己分析はいつまでにやるべき?
自己分析をいつまでに終わらせないといけないという明確な基準はありません。あなたが就活をスタートタイミングでまずは自己分析から取り組んでいただき、就活を進める中で、徐々に自己分析を深めていくことをオススメします。
明確な期限や時期はありません。就活をしながら徐々に深めていこう

例えば、自己分析の初回は大学3年生の4月に行う。その後、サマーインターンに参加し、インターン経験を振り返り、感じたことや思考の変化をもとに2回目の自己分析を行う。というように、就職活動を行いながら深めていく流れです。
その後も同様に、例えば複数の企業説明会に参加して、自分自身の感情の変化などをもとに、なぜそう感じたのか?感じた理由を言語化するというように常に自己分析は継続していくものです。
就活スタート時期は人によって様々なので、スタートタイミングで自己分析を徹底的に極めていくことが重要になるのです。
1.自己分析ツールを受験する
就活専用の自己分析ツールを活用することが簡単で人気です。診断を行うことで、自分自身の価値観や性格、強み、弱みといったその人個人の性格特性をデータで見ることができるツールが多いです。
診断名 | MBTI | ストレングス・ファインダー | FutureFinder | AnalyzeU+ |
診断料 | 無料 | 約2,000円 ※書籍代 | 無料 | 無料 |
設問数 | 60問 | 177問 | 108問 | 251問 |
所要時間 | 10分 | 25分 | 15分 | 40分 |
特徴 | 16種類の性格タイプがわかる | 自分の強み=才能がわかる | 自分の性格特性や行動動機がわかる | 自分の強みや考え方の傾向がわかる |
提供元 | 一般社団法人 日本MBTI協会 | GALLUP | 株式会社ジェイック | 株式会社i-plug |
2.モチベーショングラフを書く
これまでの人生を振り返り、モチベーションが上がったとき、下がったときをグラフ化し、そのときにあった出来事やその時の気持を書き出し、モチベーショングラフを作って自己分析をする方法です。グラフにすると、一目で「自分はどんなときに楽しいと感じてきたのか」「何をしているときが気持ちが落ちるのか」などを把握できるので、あなたが人生で大切にしていることが具体化されきます。

モチベーショングラフを書くときのポイント
① 横軸(過去〜現在の時間)×縦軸(モチベーション量の増減)を決める
・横軸(時間軸):過去〜現在の出来事を振り返る(例:小学生〜現在、年ごと、出来事順)
・縦軸(モチベーション軸):モチベーションの増減があった出来事を洗い出す(上が高い=楽しい/やる気あり、下が低い=つらい/やる気なし)
② 人生の主な出来事を思い出す
・学校生活、部活、アルバイト、受験、就職活動、失敗・成功体験など。
・モチベーションが大きく上がった/下がったタイミングを選びます。
③ 出来事とモチベーションを線でつなぐ
各出来事を縦軸のモチベーションに合わせて点を打ち、線でつなぐだけ!
すぐ書きたい人は、下記フォーマットをコピーして使ってね。


いつから振り返ると良い?
モチベーショングラフの振り返り方は人それぞれですが、あなたが強烈に「好き」を感じたときから振り返ってみましょう。もし思いつかない場合は、一番古い記憶を思い返して記載してみましょう。
3.テーマを1つ決めて「なぜ」と深堀りをする
あなたの人生を思い返して「一番嬉しかった」「本当に苦しかった」「人生で一番頑張った」「辛かった」と思うことを1つテーマにして、その時の気持を「なぜ」と問いかけていくと自分の大切な価値観が見えてきます。
「小学生から初めたテニスを頑張った」をテーマにした場合、以下のように深堀っていくことができます。

振り返ってみると、「努力や練習を結果につなげたい」「一番になりたい」「目標達成したい」という大切にしている価値観が見えてきます。
「なぜ?」と深堀りをするときのポイントは
設定したテーマに対して最低5回は「なぜ」を繰り返します。選んだエピソードによって、掘り下げやすいもの、掘り下げにくいものがあるはずです。掘り下げやすいものは、自分にとって印象的だったものである可能性が高く、より具体的に掘り下げることができます。面接やインターンなど言葉で企業に熱意や思いを伝えることが必要になる選考時は、掘り下げやすいエピソードを選ぶことがオススメです。
上記のモチベーショングラフの中で、印象的なエピソードを1つテーマに選んでも良いと思います。
4.自分史を書く
自分史とは?
人生を振り返り、過去〜現在に起きたことを年表のように時系列で書き出したものです。自分史の目的は、自分のために自分の歴史をまとめることです。自分史で書き出したもので、企業にアピールをしようや、面接やエントリーシートの自己PRにしようという考えは捨て、ただ自分のためだけに自分と向き合う書籍をつくるように取り組んでみてください。
自分の価値観・行動する動機、パターン・強み・ターニングポイントを整理でき、エピソードの引き出しになります。
自分史の簡単な書き方(4ステップ)
① 時期を区切る(例)
幼少期(〜小学校)
小学生
中学生
高校生
大学生/専門学生
現在
② 出来事を書き出す
各時期に印象に残っていることや頑張ったことを書きます。
例:
小学生:「サッカーでキャプテンを経験、仲間との連携が楽しかった」
高校生:「文化祭で実行委員長、チームをまとめて達成感を得た」
③ 感情や学びを加える
「どんな気持ちだったか」「何を学んだか」「どう行動したか」を書きます。
→ これが自己PRや志望動機の材料になります。
④ 共通点を探す
全体を見返して「自分が大切にしてきたこと」「繰り返している行動」を見つけましょう。
(例:「挑戦」「人との関わり」「努力することが好き」など)
書くときのポイント
・短文の箇条書きでOK
・古い記憶で売る覚えの内容は家族に聞くのもOK
・嘘や想像では書かず、実体験を書き出すことがコツ
時期 | 出来事・体験 | 感情や学び・気づき |
中学生 | 卓球部で部長を務める | 人の前に立つ責任感、目標達成の喜び |
高校生 | 初めてのアルバイトで大失敗 | 挫折から立ち直る方法、失敗を糧に次に活かすマインドの持ち方 |
大学生 | ボランティアサークルで子どもたちと深く関わった | 他者の気持ちの理解や関係構築の方法を学んだ |
5.Will・Can・Mustのフレームを使って考える
就活の自己分析で使える「Will・Can・Must」のフレームワークは、自分らしいキャリア選択のために非常に役立ちます。
Will・Can・Mustを考えるときのポイント
3つの視点から自己分析を深め、自分に合った仕事や業界を見つけるためのフレームです。
要素 | 意味 |
Will | 自分が「やりたいこと」・情熱があること |
Can | 自分が「できること」・得意なことやスキル |
Must | 社会や企業から「求められること」・使命感や責任 |
書き出し方のステップ
① Will(やりたいこと)
過去の体験から「楽しい」「熱中した」「やりがいを感じた」ことを振り返る。
例:人の課題を解決したい、チームで何かを作り上げたい、新しい価値を生み出したい。
質問例:
・今までで一番夢中になったことは?
・どんな時に「もっとやりたい」と思った?
・社会に対してどんな貢献がしたい?
② Can(できること)
今までの経験(部活・バイト・学業など)から「得意なこと」「褒められたこと」を振り返る。
例:人と協力する力、文章力、データ分析、プレゼン能力。
質問例:
・周囲からよく頼られる役割は?
・苦労せずできたこと、他人よりスムーズにできたことは?
・資格やスキル、実績はある?
③ Must(求められること)
社会のニーズ、企業が求める人材像、働くうえでの責任・役割。
自分のCanやWillと照らし合わせながら、「自分が社会に提供できる価値」を考える。
質問例:
・行きたい業界や企業はどんな人を求めている?
・社会や顧客のどんな課題に貢献したい?
・自分の強みはどう役立つ?
書き方のコツ
最初は箇条書きでOK。後から共通点を見つけて深掘りしましょう。
WillとCanが重なるところに、「自分らしい強み」があります。
3つが重なる部分が、理想的なキャリアの方向性です。
要素 | 内容 |
Will | 誰かの悩みを解決し、感謝される仕事がしたい |
Can | 人の話を聞くのが得意/課題を言語化するのが上手 |
Must | 企業は「共感力」や「問題解決力」のある人材を求めている |
6.マインドマップを書く
マインドマップは、自分の思考を具現化し、客観視するための手段。頭の中で考えていることを紙などに自由に書き出し、脳内を可視化していきます。
一つのキーワードをテーマに深掘りし、思考や発想を広げていくことで、やりたいこと・興味関心の方向性を具体化することができます。
マインドマップを書くときのポイント
1A4サイズ以上の紙とペン、またはパソコンやスマホなどでマインドマップを作成できるITツールを用意する
2具体化したいことをテーマとして左端に書き込む
3テーマに対し、思い浮かんだことをすべて、短い文章で次々に書き出していく
目的意A4サイズ以上の紙とペン、またはパソコンやスマホなどでマインドマップを作成できるITツールを用意する
具体化したいことをテーマとして左端に書き込む
テーマに対し、思い浮かんだことをすべて、短い文章で次々に書き出していく
目的意識にとらわれずに、テーマに集中しましょう。「しっかり結論につなげなくては」などと目的を意識するあまり、自分の発想を狭めてしまうケースは少なくありません。また、目的意識にとらわれることによって、自分では意識していなかった考え方や価値観を拾えなくなる可能性もあります。
7.身近な人に自分について聞いて他己分析をしてみる
両親、兄弟姉妹、友人といった身近な人に自分の性格や際立つ特徴について聞いていく「他己分析」も、自己分析の一つの手段です。他者に聞くことで、自分は忘れていたエピソードが出てきたり、ほかの人からの自分の印象を聞いたりすることで、あなた自身を客観的に見られる良い機会となります。
家族や友人以外には、ゼミや授業の先生、サークル、部活の顧問、習い事の先生など普段お世話になっている方などに聞いてみると、また違った視点での意見がもらえるかもしれません。
他己分析とは?
他人にあなた自身のことについて「私ってどんな人?」と聞くことで、自分では気づかなかった特性・性格・強み・印象を知るための手法です。
家族、友人、バイト先の人、先生など、さまざまな立場の人に聞くとより効果的です。
他己分析を依頼するときのポイント
① 協力してくれる人を選ぶ
自分のことをよく知っている人(例:親友、部活の仲間、バイト先の先輩など)
3~5人に聞くのが理想。多角的に見てもらうことで信頼性が増します。
② 質問を準備する(テンプレあり)
質問例:
私ってどんな性格に見える?
長所や短所を教えてください。
どんなときに「この人すごいな」と感じた?
一緒にいてどんな印象を持つ?
私に向いてそうな仕事や業界ってある?
質問シートを送ったり、Googleフォームを使って集めてもOK!
③ 結果をまとめて分析
よく出てくるキーワードに注目(例:「聞き上手」「責任感がある」など)
自己分析と照らし合わせて、一致点とギャップを確認しましょう。
ポイントとコツ
・ネガティブなことも前向きに受け取るのが大切!
・「自分ってこう見られてたんだ」と客観性を得るきっかけになります。
・ギャップがある場合は「なぜそう見えるのか?」と考えると深掘りできます。
8.「ジョハリの窓」のフレームワークを使って考える
ジョハリの窓は、「自分から見た自分」と「他者から見た自分」を切り分けて分析することで、自己理解を行うというものです。自己分析で明らかになった自分の特徴と他己分析でほかの人から聞いた自分の印象を比較することで、自分を客観的に見ることができるでしょう。
自分と他人の認識のズレを4つの領域に分けて考えるフレームです。
領域名 | 内容 |
開放の窓(自分も他人も知っている自分) | 性格、行動、強みなど明らかな特徴 |
盲点の窓(他人は知っていて自分は気づいていない自分) | 他己分析でわかる隠れた強みや癖 |
秘密の窓(自分だけが知っている自分) | 本音、過去の経験、価値観など |
未知の窓(自分も他人も知らない自分) | 未開発の可能性、新しい挑戦で見える自分 |
考えるときのポイント
① 「開放の窓」を広げよう
他己分析や日々の対話から、「自分が知っていて、他人も知っている自分」を整理。
就活の自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)に活かせるゾーンです。
② 「盲点の窓」には気づきがある
他人の評価やフィードバックから「えっ、自分ってそんなふうに見られてるの!?」という発見があります。意外な強みや改善点が見つかるので、自己分析に非常に有効!
③ 「秘密の窓」は自分の本音に向き合う
他人に話していない自分の経験や価値観を書き出してみましょう。志望動機や働く軸の深掘りに活かせます。
④ 「未知の窓」は可能性の宝庫
新しい経験や挑戦を通じて、まだ気づいていない自分に出会うチャンスです。
自分の強みを活かせる場面を増やすと、自然とこの窓も開かれていきます。
活用アドバイス
他己分析+自己分析を組み合わせることで、各窓をより正確に整理できます。
ジョハリの窓を使えば、エントリーシートや面接で「自分の強みを客観的に語る」ことがしやすくなります。
9.就活アドバイザーに相談する
自己分析は自分一人で完結させる必要はありません。昨今、エージェントとの対話を通して自己分析を深めていく学生は数多くおります。もし、あなたが、自己分析がこれでいいのか?と迷った際には、プロに相談してみましょう。
自己分析の結果を活用し志望動機を作る方法
自己分析を通して、自分が大事にしていることや価値観に気づけば、「仕事選びの軸」が見えてきます。
応募する企業が決まったら、自分自身の「仕事選びの軸」とその企業の特徴との接点を見つけ、志望動機としてまとめてみてください。この接点を示すことで、「なぜあなたがその企業にひかれるのか」が明確に伝わるでしょう。
例
「仕事選びの軸」
・一緒に働く人を大事にしたい
・仲が良くアットホームながら、互いに刺激し合い高め合えるのが理想
・仲間と一致団結して大きな目標を達成するのが好き
企業の特徴との「接点」
・「社員は宝、人は財産」が社長の考え
・チームワークを重視。営業体制も「チーム制で一人ひとりの強みを生かす」方針
・社内イベントが多く、和気あいあいとした雰囲気。社員同士仲がいい
志望動機の例
貴社の社員やチームワークを大切にする社風に魅力を感じました。大学1年生からレストランのホールでアルバイトを続けています。オープニングスタッフとして同時期に入った仲間も多く、店舗目標を達成するために協力しながら仕事をしていくことにやりがいを感じています。閉店後のミーティングで良いサポートをしていたメンバーを紹介するようにしたところ、それぞれの良さをお互いが理解しながら仕事をしたり、フォローし合ったりできるようになり、お客さまアンケートの接客部門でエリアNo.1を取ることができました。働く上でもチームワークを大切にしながら頑張りたいと考えています。
自己分析であなたの大切な「価値観」を理解しよう
自分のことは自分が一番よくわかっている、と思うかもしれませんが、意外と気づいていないことがあるもの。自己分析を通して、認識していなかった潜在的な価値観はないか自分を振り返ってみましょう。紹介した方法の中で、どれが自分に合うのかいくつか試してみるのも良いでしょう。自分の価値観を理解した上で企業を見ていくと、それに合った企業に出会える確率は高まるはずです。