自己分析のやり方【Step4】面接で活かせる!自分の性格や長所・短所を知る方法

「自分の長所がわかりません」
よく就活相談を受けている学生が口にする言葉です。
あなたも同じように自分自身の長所について回答に困ったことはありませんか?
このStep4では簡単なようですごく難しい”性格”や”長所・短所”について考えるパートです。
面接時に、
「あなたはどんな性格ですか?」
「長所は何ですか?短所は何ですか?」
とよく質問されますが、この質問は簡単なようで実は回答が難しいです。
なぜなら、普段の生活の中で自分の長所について考えることが少ないからです。それと、人はできている良い部分より、できていない部分に目が行きがちの生き物だからです。
そのため「自分のできていない=不得意=短所」は日々体感することが多く、スラスラ出てくるのに、いざ長所は何かと聞かれると、日々思考をしていないためすぐに答えられないことが多いのです。
ですので、長所を自信をもち語れる、伝えられることは就活成功には不可欠なので、このワークを通じて自分の長所・短所は理解することが大切です。
あなたの長所や短所について教えて下さい。

なぜか短所は出てくるのに、長所について回答ができません・・・。

自分の長所を理解したり、長所があるのに、自分で長所と認識してないことが多々あります。

さあワークをスタートです。
自分の長所がわからない理由
なぜ「長所」がすぐに出てこないのか?
おそらくこれも、Step2「主観的・客観的に小学生〜高校生の自分を棚卸しする」、Step3「大学生から現在の自分を「棚卸し」する方法」の作業と同様に幼い頃にはご両親や先生から褒められた長所が、成長とともに周囲の人たちや環境にもまれ、
「自分には人に言える長所なんてない」
「自分で思っている長所を、アピールするとレベルが低く見られてしまうのではないか」
と思い込んだり、落ち込んだりすることがあるからだと思います。
また、長所とは言い換えると「強み」「その人がもっている資質」とつながる部分もあり、普段の生活で意識せずとも発揮できてしまう元々の才能であることが多いため、当人は「これが私の長所」だと認識していることが少ないことがあります。
Step4では、自分自身の長所を理解・認識し面接やエントリーシートで表現できるようにしていきます。
私にも長所はあるのでしょうか・・?

誰にだって長所はあります。まずは自己認識できるようになりましょう。

長所と短所の見つけ方
ここから長所と短所を見つけるためのワークに入っていきます。下記ワークシートの「自分が考える長所と短所」を自分の言葉で書き出していきます。
自分が考える長所と短所でを書けばいいのですか?

まずは自分視点でOK。続いて家族から、その次は第三者(友人・知人)からと順を追ってあなたの長所と短所を聞いていくことになるよ。

長所・短所書き方の手順
- ワークシートを準備する
- もっとも長所だと思うことを①に書く
- その次の長所を②に書く
- その次の長所を③に書く
- 理由は①についてのみ記載する
※短所の書き方も同様に①〜③に短所を書き理由を①のみ記載する。
あなたの考える長所と短所はなんですか
まず主観的に長所と短所を書きしていきます。
「これは長所っぽいけど書いてもいいかな?」
「わかっているが短所として書き出すと気分が悪い。抵抗感がある」
といったものもあると思いますが、直感で記載した内容を書き直さないことがポイントです。自己分析とは本当の自分を知ることが目的です。主観的な観点で正直に書き出すことが大切です。
あなたの長所と短所は何ですか?
自分で考える長所と短所 |
長所① 長所② 長所③ 長所だと思う理由 |
短所① 短所② 短所③ 短所だと思う理由 |
家族と第三者が考えるあなたの長所と短所はなんですか
次に、自分で書いた長所・短所を見せずに、家族から、あなたの長所3つと短所3つを聞いて書いてください。その際に、ワークシートを渡して書いてもらうと書き出しやすいと思います。
さらに、家族以外の第三者にも同様に依頼を行い、同じようにワークシートに書き込んでいきましょう。
家族に長所と短所を聞くの照れますね。

学生から、「家族に自己分析を手伝ってもらうと就活や将来について話をする機会が増える」という声をもらうことが多いよ。実は一番身近な先輩社会人なので、自己分析をするうえで参考になることも聞けるかもしれませんよ。

年上でキャリアの先輩という感覚がなかったので、その視点で話を聞いてみたいと思います!

家族が考えるあなたの長所と短所 | check | 第三者が考えるあなたの長所と短所 |
長所① 長所② 長所③ 長所だと思う理由 | 長所① 長所② 長所③ 長所だと思う理由 | |
短所① 短所② 短所③ 短所だと思う理由 | 短所① 短所② 短所③ 短所だと思う理由 |
大学生くらいの年齢になると、家族よりも友だちや恋人、またはアルバイトを素直に出せたり、見せたりしていることもあるからです。さらに、家族だけに話を聞くと、あなたの短所について加減をして回答する可能性があるため自己分析を深めるために、様々な視点であなたの長所と短所について意見を求めることが必要だからです。
長所と短所を分析し理解する方法
ここからは、自分が考えた長所・短所と家族や第三者(知人・友人)が書き出した長所・短所を比べていきます。一項目づつ見比べていくと
「私はこう思っていたのに、家族からはこう見られていたのか」だったり、
「私が考えた長所と家族、第三者が考える長所が完全に一致しており、改めて自分の長所がなんなのか認識することができた」
というように、自分自身の長所・短所を強く認識することができるようになります。そうすると、履歴書、エントリーシートといった提出書類の内容に使えたり、面接での質問にも自信をもち回答することができるようになります。
自分一人だと気づかないことも、自分を良く知る家族や友人から意見をもらうことで、より自分自身の理解が進みますよね。

私にも長所がありました(笑)。同時に短所も知れたので、意識して改善する行動をとる経験が、面接のときにも話せそうな気がしてきました!

自己理解が深まると、普段の言動も変わり、その変化が就活でのアピールに使えたり、自分なりの意見をもって発言できるようになるので面接力UPにもつながるよね。

具体的に長所と短所を定めていく方法
具体的にワークシートを見ながら、長所と短所を見ていきます。
お手元に、自分で記載した長所・短所のワークシートと、家族、第三者が記載したワークシートを用意します。
長所について考える
自分自身が考える長所と、家族が考える長所、第三者が考える長所が、ほぼ同じであることだけを長所と定めエントリーシートに書き、面接で話すことをオススメします。
長所:わたし = 家族 = 第三者(知人・友人) のものが長所
短所について考える
長所とは反対に、自分が考えた短所が、家族や第三者の考える短所ともっとも違うことを、エントリーシートに書き、面接で話すようにします。
短所:わたし ≠ 家族 = 第三者(知人・友人) のものが短所
長所を志望動機に活かす方法
長所はわかった。けど志望動機にどう活かして行くかがわからないという学生は多いです。少しだけ、長所の活用事例をまとめておきます。
長所についてですが、「私の長所は、明るくて積題的なところです」と答えたとしましょう。それが、家族や第三者の考える長所と違うあなただけの答えだったとします(家族と第三者はあなたの短所が暗いと考えている場合)。
その場合に、もし面接官から見ても、明るく見えない(暗くて消極的に見える)と思われてしまったとき、あなたの長所についてのみならず、その面接の中であなたが答えるすべての話の信憑性が久けてしまう恐れがあります。
そう見られてしまうとあなたが、志望動機を誰よりも完璧に答えたとしても、説得力に欠けてしまいます。あなた自身が、自分自身の長所すら客観的にわかっていないのですから、志望動機についても、
「もっともらしいことを言ってるけど、それも君の勘違いじゃないの?」
と面接官に疑われることすらあります。
だからこそ、長所と短所だけは、自分自身が主観的に考える自分像だけで自己分析を終えるのではなく、家族や家族以外の第三者にも確認する客観的な”他己分析”の必要があるのです。
使う単語そのものは同じでなくても構いません。家族や第三者が答えてくれた内容と趣旨が同じであれば、イコール(=)と考えて問題ないと思います。
短所を自己アピールに転換する方法
短所を理解したことで就活にどのように活かしていくかの事例をお伝えします。
たとえば、あなたが「短所は消極的なところです」と答えたとします。
あなた自身が考えた答えですから、面接官から見ても、「確かに、そう見える。こんな学生を採用したら、総合職の仕事のみならず一般職だってメンタル面ですぐに落ち込むタイプだろうな・・・」と連想されてしまうでしょう。
こんなときには、あなた自身は第一の短所が「消極的」と書いたとしても、家族や第三者の答えの中に「おっちょこちょい」とか「面倒くさがりや」という短所があったなら、あなた自身が書いたものと照らし合わせて、最もあなたの答えと違うものを選ぶことをお勧めします。
その場合、面接官はこう見てくれるかもしれません。
「面倒くさがりやとは言うけれど、決してそうは見えないなあ、むしろ几帳面なタイプの学生に見えるけど・・・・・・」と。
「消極的」ということは、よく言えば自分のことを真剣に考えすぎ、謙すぎるということだと思います。言い換えれば、几帳面、ひいては真面目ということのはずです。
上記事例のようにスムーズにいくことは少ないかもしれませんが、こういった展開ならマイナスにはなりにくいと思います。
長所と短所を知る方法のまとめ
ご自身の長所と短所を理解することはできたでしょうか?
当初想像していたとおりですか?それとも新たな自分を発見できましたか?こういった自分の新しい内面を理解する際に注意してほしいことは、企業から選ばれるためや、より自分を良く見せるために長所と短所について嘘をつかないことです。
あなたと、あなたの家族、第三者の3つの視点を比較することで、明確にこれは長所だ、短所はこれだというものが出てくるはずです。
それを理解することにより、自分を知ることで、長所をどのようにこれからの社会人生活で活かしていくか?短所とどのように付き合っていくか、それを理解している大人であることが企業から高評価を得られる人物になるので、引き続き自己分析を深めていけるようにしていくことをオススメします。